社長メッセージ

社長メッセージ

平成23年2月24日

2月15日に再入院。生体腎移植の手術の日も近づいた。ドナーである妻も入院した。手術前の検査で糖尿病や動脈硬化という恐ろしい病気の傾向が強く私自身はあまり良い状態ではないようである。しかし何とか手術はしてもらえそうだ。現代医学の進歩には頭の下がる思いだ。手術が成功すれば週三回の透析からも解放される。妻によって二度目の命を与えられるようなものだ。しかし手術の内容を想像しただけで恐ろしくなる。自分の事は自業自得のようなものだが、家内まで巻き込んでの大手術。本当にこれでいいんだろうかと考えさせられる。今は24時間点滴に繋がれストレスがたまる日を過ごしている。会社の事も社員を信じて任せるしかないし、この場に及んであれこれ考えてもどうなるものでもない。妻のお陰で健康な身体を取り戻せたら健康に気を付けて妻に感謝しつつ第二の人生を共に歩みたいと思っている。

テレビを観るくらいしか楽しみがないが、毎日ようもくだらん報道を繰り返している。国会の党首討論を観ていても国民不在の権力闘争の政界。しかし忘れてはならないのはその政治家を選んでいるのは国民自身であるという事。言わば国民の愚かさが現在の政治の混迷を招いていると言っても過言ではない。

相撲の八百長問題。歴史を紐解いても「何を今更」と関係者は思っているのではないだろうか。ただ言えることは、番付は正確であり、やはり横綱が一番強く実力順ではないだろうか。角界は一種独特の社会から逸脱した世界。当人たちは野球賭博や八百長にしても何が悪いのか理解できないのではないだろうか。

問題の歌舞伎役者の妻が「おめでた」だと騒いでいるが、又一般社会とかけ離れた世界で偏った環境で育てられるであろう人間が誕生する。これも又複雑な心境である。

日本の過去の歴史をみても世襲で優れた人物は生まれていない。徳川十五代も初代家康のみが優れていただけで、二代目以降は側近が頑張って幕府の政治を維持したにすぎない。さかのぼって足利幕府や鎌倉幕府もそうである。尊氏や頼朝はなるほどそれなりに素晴らしい人物であったと想像する。

中東でも独裁政権が次々と崩壊している。もはや情報を隔離することはできない。これが中国に飛び火するようなことがあればこんな騒ぎでは済まないように思う。日本に対する影響は。石油価格が上昇、異常気象による農作物の価格高騰などわれわれ国民の生活を圧迫するものばかりだ。この国の未来はどうなっていくのか。国民の未来に希望を持たせてくれる政権誕生に期待するばかりだ。

最後にニュージーランドの地震にはまだ行方不明の方々の一刻も早い救出を願うばかりだ。

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