社長メッセージ

社長メッセージ

平成21年2月2日

年が明けて早くも一月が過ぎた。新年会や互例会で多忙な日々を過ごした。団体名は変われど参加メンバーはほぼ同じ様な人達の集まりだった。過度なマスコミの不景気報道で暗いニュースばかりが目立つ。昨年は、北京オリンピック景気による燃料価格の高騰や解体鉄くずの価格の変動に振り回された一年だった。米経済の影響で国内もかなりの打撃を受ける企業が続出。失業率も増加し消費が抑制される負のスパイラルが起こりつつある。緊急の経済対策が急がれる中、政治も混迷を深め、9月までに衆議院選挙を控えている。

昨年の12月に創業50周年の記念パーティーを開催した。会社の進むべき道を社員に示せたと思う。建築許可偽装や食品偽装など悪事を働かない限り極端な右上がりの発展は望めない。こんな時代だからこそ地道に「良い仕事をして報酬を得る。」ということがより必要になってきた。野球に例えるとファインプレーよりより目の前のアウトを確実に取る。派手なホームランより進塁打でつなぐ攻撃といったところか。

新年に社員に対して問いかけた。「自分の収入に合った生活ができているか。また家族は幸せに暮らしているか。」
周りに気持ちのすさんだ人達が増え、悪い影響を受ける。
今は足元を見つめ直して着実に進むべき時だと考える。健全な生活を送る事によって良い仕事が出来る。

村を取り巻く環境も大きく変化しつつある。戸数の減少と高齢化による耕作放棄等で、もはや限界集落化を止めることが出来ない。その対策には最低限度の生活条件が必要である。老人が歩いて年金が下ろせて生鮮食料品が購入できる。自分達が耕作した野菜などを販売。そこには簡単な村の歴史資料館がある。そばやうどんが食べられお菓子を食べながら孫と一緒に長話が楽しめる。そんな「山の駅」の設置が急がれる。村民はこの村をどのようにしたいのか。何とか若者が住んでくれる村に出来ないか。そのための手段はあるのか。進む道を決めかねないもどかしさがある。

先月の23日、二男忠尚が属する慶應高校野球部の春の選抜甲子園出場が正式に決定した。昨年秋の神宮大会の覇者となっていたので確実に選抜されるとは思っていたが、さすがに選出されると新たな感動を覚えた。目指す高校球児は多いけれど甲子園出場がかなうのはごくごく一部の選手にすぎない。トライアウトでベンチ入り選手を決定後に二週間の試験休みに入る。彼等にとっては進級のかかった大事なテストだ。今回は早稲田実業との同時出場ということもあって周囲の期待も大きく、大きな責任を背負って夢の舞台に臨む。どんな結果が待っていようとも彼等にとっては誰もが経験出来ない貴重な財産になるだろう。大きなプレッシャーこそが自分を育て伸ばしてくれるエネルギーとなる。山より大きいししは出ない。失敗を恐れず、むしろ失敗から多くを学んで欲しい。忠尚も主将として神奈川県大会、関東大会に神宮大会と三度の優勝旗を持たせていただいた。新チーム以来公式戦無敗の十二連勝。信じられない成績だ。甲子園で一つでも多く連勝記録を伸ばして欲しい。

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