社長メッセージ

社長メッセージ

平成20年2月

年が明けて干支頭の子の年を迎えた。原油の高騰、米経済の悪化の影響や建築確認の偽装事件の後遺症等で業界全体を取り巻く環境はますます厳しい状況に陥った。十人に一人は建設関係の仕事に従事している。改めて建設業界の裾野の広さを実感する。

先日、新府知事が誕生した。選挙前には「大阪を元気にします」と叫んでいた。しかし誰が知事になっても府の5兆円の負債を簡単に解消できるとは考えにくい。その言動からはますます景気の減退が懸念される。首都圏一極集中が進み、いよいよ大阪はよりローカルな都市になり下がるのか。

社内では年明け早々にISOの監査が実施された。細かい指摘はあったものの徐々にではあるが年々着実に社員の意識は高まっていると感じた。特に執行部に関しては自分の会社であるという自覚が感じられる。それをすべての社員に浸透させるにはまだまだ時間がかかる。「志を同じうするもの相集い力を合わせ・・・」青年会議所で学んだ一節が懐かしい。

会社経営は野球のチームを作るようなもの。適材適所の人材の配置。さらにそれらの連携プレーが重要だ。大まかに営業、受注、施工、集金という共同業務が完成して初めて仕事となる。さらに細分化された作業が複雑に関連しあう。相手の次のプレーがやりやすいように業務を引き継ぐ。私はそんな感覚で仕事を捉えている。

時代の流れと共に建物解体業の比率が増えた。優秀なオペレーターも育ちつつある。ロングアームのユンボや特殊なアタッチメントも購入した。リサイクルプラントを活かす意味でもごくごく自然な流れである。鉄の価格が上昇。つい数年前まで疎んじられた鉄くず処理も今は多少なり売り上げを助けてくれる。

最近、仏壇の前に座ることが多くなった。本年は創立50周年の節目の年。先人の偉大さに思いを馳せながら手を合わす。生前溺愛していた三人の内孫の近況を報告する。

長女は大学三回生、クラブと就職活動に忙しい。長男は大学一回生、相撲部に属し大学生活の中で自らの行く末を模索している。二男は高校一年生、野球部所属。運よく春の選抜甲子園大会出場の機会に恵まれた。三人とも親元を離れ東京都と神奈川県にいる。昨年家内の父が亡くなり祖父母は一人もいなくなった。今生きていてくれたらどんなに親孝行ができただろうか。そう気づいた時には親はいない。

年末には創立50周年の記念に感謝祭を開催したく思います。創業以来いろいろお世話になった方々へのお礼と共に、社員一同初心にかえり新たな気持で出発するために・・・。

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