社長メッセージ
社長メッセージ
平成15年10月
「土方は地球の彫刻家だ」と建設業者がもてはやされた時代から十数年の年月が過ぎ去った。バブル経済の崩壊により、戦後日本経済が築いてきた多くの神話は完全に崩れ去った。政治の趨勢は旧体質を払拭し改革を推進する方向に向かいつつあるように思われます。このような時代背景の中、私達建設業者は公共工事の激減、又過去の体質に対する世論の声も厳しく、危機的な状況に追い込まれている会社も少なくありません。
物質の豊かさを追及し続ける代償として多くの問題を先送りにしてきた時代のつけが今になって社会生活を脅かす大きな原因になっております。循環型社会の実現が盛んに叫ばれるようになった。しかしそこには、なかなか法律のみが先行し追いついていかない現実がある。産業廃棄物の処理場建設に住民が反対し、建設推進派の町長がリコールされるというような記事をよく目にします。メディアの報道も廃棄物処理業者には不利になるような内容が多く、一般市民は少ない情報から廃棄物処理場建設に反対してしまう。次代を担う子供達のために我々は正しい目をもって行動しなければならない。
当社は、沿革にある通り生駒の良質の真砂土を建築材料として販売し、その土取場跡にアスファルト、コンクリートのリサイクルプラントを建設しました。この地域は奈良県と大阪府の県境で、昭和45年に開催された万国博覧会の折りに土取りされ荒地のまま放置していた土地である。市街化調整区域、国定公園と開発行為をするにはかなり厳しい網掛けがあり、そのことがかえって不法投棄を誘導した大きな原因であると考える。現実に合わない規制を続けたことがかえって環境の悪化につながっている状態である。国定公園あるいは市街化調整区域の線引きを早急に見直すことが急務である。
ここ数年、時代の流れとともにリサイクル施設あるいは焼却施設の改造に力を注いでまいりました。ISO9001、ISO14001の取得はまさに社員一人一人のレベルアップを図ったものであり、品質、環境に関して自己管理の出来る会社であることをアピールしたものである。これからも地域社会と共存共栄し、さらなる飛躍を遂げたい。